胚培養士の求人の探し方と選び方【現役エンブリオロジストが解説】

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胚培養士の求人の探し方と選び方
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不妊治療が保険適用されたことでますます需要が増えている胚培養士(エンブリオロジスト)ですが、胚培養士になるためにはどのように求人情報を探せばよいのか?また多くある求人の中で何を基準に選べばいいの気になりますよね?

この記事ではどのように求人情報を探すのか、選ぶ際の注意点について、胚培養士の採用にも関わっている現役胚培養士が解説します。

1. 胚培養士の需要

2021年に不妊治療が保険適用化され、また最近では卵子凍結が注目されているため胚培養士の需要は増えていると考えられます。また日本の少子化対策として、不妊治療の需要が減ること自体はないとも考えられます。

 

しかし一方で、妊娠適齢期の女性が減少していることや、保険適用化に乗じて新規のクリニックや大学病院での不妊治療の開始など、不妊治療施設自体は飽和状態であることは理解しなくてはいけません。

 

飽和状態に達しており、また不妊治療を受ける年齢の人口が減っていることを見れば、今後不妊治療施設は淘汰されていくことは間違いまりません。

 

そうなったときに胚培養士として生き延びていくためには、間違った施設に入職しないことが大切です。

ではどのように胚培養士の求人を探し、どのように選べばいいのでしょうか?

 

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2.胚培養士の求人情報の探し方

求人探し

ではまず胚培養士の求人情報の探し方について解説します。

①認定学会HP

胚培養士は2つの団体によって認定されています(この認定は統合されることが発表されています)。

これら認定している学会から探すことが最も一般的と言えるでしょう。

一つが、日本卵子学会、もう一つが日本臨床エンブリオロジスト学会です。

多くの施設が求人情報を掲載していますし、認定学会に求人を出しているということは将来的に認定試験を受けさせてくれる可能性も高いのではないでしょうか。

 

②求人情報サイト

一般的な企業が求人を出している求人サイトにも胚培養士の求人が出ていることがあります。

最も有名ないのがマイナビリクナビなどですね。

そのほかにも求人ボックスindeedなどにも掲載されています。

上記の認定学会よりも掲載数は少ないですが見ておいても損はないと考えられます。

 

③学校の掲示板や求人情報

今まで胚培養士になったことがある先輩がいる場合、その大学や専門学校宛に、直接求人情報が送られている場合があります。

一般企業に就職するわけではないので、意外と胚培養士を目指す学生は行っていないようですが、多くの施設が求人情報を学校に送っていることが多いです。

場合によっては先生宛に直接、学生を紹介してもらえないかと依頼をしたりもしているので、特に有名な先生がいる場合などは先生に聞いてみるのもいい手かもしれません。

 

④施設のHP

小規模の施設の場合、あまり大々的に求人を出していなところもあります。

その場合、施設のHP内にのみ募集を記載していることがあります。

 

その他、ほとんどの施設でHP内に求人ページがありますので、まず自分が興味のある施設を決めて、その施設のHP内で求人情報を確認することもできます。

 

⑤ハローワーク・斡旋業者

中途採用の場合は、ハローワークで見つけることも稀にあります。

また斡旋業者を使うこともできますが、新卒の場合はあまりお勧めできません。

 

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3. 求人の中からどのように選ぶか

選ぶ方法

では数ある求人情報の中で、どのように採用試験にエントリーする施設を選べばいいのでしょうか。

 

まず一番簡単なのはそこの施設で働いている先輩に話を聞くことです。

しかし、なかなかそうも上手くいきませんよね。

もう一つは近隣施設で働いている人から情報を得ることです。

意外と近隣施設の情報は筒抜けであることもあります。

しかし、これでもなかなか得られる情報も限られてくるでしょう。

 

そのため今回はどういう施設を選ぶべきか、客観的に知ることができることを記載してきます。

(あくまでも個人的な意見も多く含みますので、そういう目で見ることをお勧めします)

 

①HPが充実している

ちゃんとしている施設はHPがちゃんと整備されています

情報が古すぎないか、写真が古すぎないかチェックしましょう。

また調べれる項目が少なすぎないか、患者が知りたい情報がしっかり記載されているかが重要です。

 

②HPが華美すぎないか

これは①と反対のものになりますが、華美すぎるHPや美容クリニックの広告なようなHPは逆に怪しいです。

あと、やけに何かのデータを押しているHPも怪しいです。

例えば妊娠率〇%以上!みたいなHPです。

 

③保険診療を行っているか

保険診療を積極的に行っているかも重要なポイントです。

自費診療ばかり行っている施設は、今後やっていけなくなるでしょう。

 

④胚培養士の人数は少なすぎないか

胚培養士が少なすぎる施設は基本激務です。

あと休みを取りにくいとも特徴です。

きちんとした胚培養を行うには一定数の胚培養士を抱えておく必要があります。

 

④常に求人を出している

必ずしもそうというわけではありませんが、常に求人が出ている施設は離職率が高い可能性があります。

もちろん、急成長している可能性もありますが、現状そういう施設は多くありません。

何か問題がある可能性を感じます。

 

⑤経営母体が商売系

調べると経営母体が何なのかわかることがあります。

美容系クリニックやお商売を積極的に行っている経営母体の場合、そこの不妊治療施設も商売っ気があることが多いです。

それ自体が必ずしも問題というわけではありませんが、そういう経営母体の場合、儲からないとわかると早々に撤退する可能性があります。

 

4. まとめ

胚培養士の求人は多くありふれています。

一つの媒体だけでなく、多くの媒体でチェックすることで自分に合った施設を見つけることができるかもしれません。

 

また、自分に合った施設かどうかは客観的に調べなくてはいけません。

まずは知り合いに話を聞くこと、そしてできれば施設に見学に行くこともいいかもしれません。

またHP内で情報を得ることもできます。

 

間違えた施設を選んでしまうと、一生後悔することになるかもしれません。

どこでもいいではなく、気を付けて選びましょう。

 

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