自宅で精子を検査しよう【男性のブライダルチェック】

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最近、男性不妊が増えてきたとよく耳にしませんか。そこで最近は精液を自宅で検査できたり郵送し検査結果を知れたりするサービスもあります。本記事ではそれぞれのメリット・デメリットを胚培養士の視点から解説します。

 

本記事を書いている私は約10年間ほぼ毎日精子を見ている現役胚培養士ですので信頼性の担保になると思います。

1.自宅で検査をする意義と注意点

意義

不妊症の約半分は男性側に原因があると言われています。

 

最も多いのは精液中に運動精子の数が少ない乏精子症です。その他にも精子の活力が弱い精子無力症や精液中に精子が全くいない無精子症の方も多くいられます。

 

そのような場合、いくらタイミングをとっても自然に妊娠する可能性は低いでしょう。

 

しかし、男性にとって病院にいって精液の検査をするというのは、非常にハードルが高いのではないでしょうか。

 

そのような方には自宅で精液を採取しスマートフォンで見たり、郵送しメールで検査結果を知れたりできればプライバシーが保護された状態で、自分の体を知れる第一歩になるのではないでしょうか。

 

しかし、このような検査はあくまでも自分でできる一次スクリーニング・簡易チェックツールに過ぎませんので、本来は病院を受診することを胚培養士としてはおすすめします

 

精液検査は保険で行っている施設であれは、1000円程度で実施できる検査ですので、検査結果が悪かった場合や、うまく検査できなかった場合は早めに病院を受診しましょう

 

また、精液の結果(精子数や運動率)は毎回1/10~10倍程度変動しますので、1回の検査で一喜一憂することは厳禁です。

 

また複数回検査する場合は禁欲期間をそろえる必要があります。禁欲期間は2-3日で十分です。

むしろそれ以上だと総精子数は多くなりますが、死滅精子が多くなり運動率が低下します。

 

以上を理解した上で、あくまでも自己責任で実施してください。

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2.スマートフォンの精子観察キット

観察

いくつかのメーカーから、スマートフォンの精子観察キットが販売されています。

 

スマートフォンの精子観察キットとは名前の通り、スマートフォンのインカメラに専用のルーペを取り付け、そこに自身の精液を滴下することで、スマートフォンで精子を撮影することができます。

 

注意点としては、精子は温度によって運動性が大きく変動します。

検査する場所の室温などで運動率は変動する可能性があることを理解しましょう。

 

また、精液の粘性にもかなり個人差があります

粘性は多くの場合、30分程度静置しておくことで自然となくなるのですが、粘性が強い方の場合は30分置いても粘りが強く付属しているスポイトではうまく操作できない方もいるのではないでしょうか。

 

病院の場合は胚培養士や検査技師のテクニックで解決できますが、個人で行う場合はそういう訳にはいきませんので、諦めて病院を受診してください。

 

単に精液検査と言ってもテクニックが必要な場合があるのです。

 

以下からは代表的なスマートフォンの精子観察キットをいくつか紹介いたします。

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・TENGA MEN’S LOUPE

そうです。あのTENGAが販売している製品です。

獨協医科大学越谷病院の小堀先生が開発に携わっているとそうです。

Amazonの検査キットのカテゴリで「ベストセラー1位」になっている商品です。

メリット

・安価であり手を出しやすい

・薬局等でも販売されている

・4回分のシールが付いている

デメリット

・精子数や運動率などの検査結果は検出できない

・精子がいるか見られるだけでWHOの基準と比較はできない

・Seem

次に紹介するのは求人サイトで有名なリクルートが販売している『seem』です。

有名な企業が販売しているという点で安心して使用できるのではないでしょうか。

ちなみにこの商品も獨協医科大学越谷病院の小堀先生が開発に携わっています。

メリット

・有名企業から販売されている

・アプリを用い精子数や運動率を検出できる

・WHOの基準と比較できる

・著名な先生から評価がある

デメリット

・TENGA MEN’S LOUPEと比べ高額

・一部対応しないOSや機種がある

・再撮影が不可で1回のみのシャッターチャンスしかない

・メンズホームチェッカー

最後に紹介するのはSuguCareというところから販売されている『メンズホームチェッカー』です。

TENGAやリクルートといった有名な企業からの販売ではありませんが、Amazon’s Choiceに選ばれている商品です。

この商品も獨協医科大学越谷病院の小堀先生が監修しているそうです。

メリット

・フロントカメラのついたスマートフォンやPC全機種に対応

・アプリが不要

・撮影動画をアップロードし培養士からWebレポートが届く

・精子濃度や運動率がわかる

・WHOの基準と比較できる

デメリット

・TENGA MEN’S LOUPEやseemと比較し高額である

・撮影は何度もできるが培養士のレポートは1度きり

・ベテランの培養士がレポートを書いているかどうかは怪しい

・ここまでのまとめ

現在日本で簡単に手に入るスマートフォンによる精子観察キットは全て小堀先生が監修しているというのに驚きました。もはや専売特許のようになっています。

 

何社にも渡り同様の商品を開発し販売しています。

 

それにどういうメリットがあるのかはわかりませんが、それぞれ少しずつ内容を変えているみたいです。

 

TENGA MEN’S LOUPEは見るだけというものですが、安価で手を出しやすいです。

Seemは少し高額ですが、アプリで精子数や運動率を知ることができます。

メンズホームチェッカーは更に高額ですが、培養士からのレポートが届きます。

 

個人的にはあくまで簡易的なチェックツールですので、高額なお金を払ってまで行う必要はないと思っています。

 

詳細まで知りたいという方は病院で検査した方が正確ですし、施設によってはもっと安価でできる場合もあります。

 

しかし、病院が近くにない、時間がない、どうしても恥ずかしいという方にはおすすめですので、試してみてはいかがでしょうか。

 

3.精液の郵送検査サービス

郵便

精子を郵送し検査結果がメールで届くというサービスがあります。

 

自分で動画を撮る必要もありませんし、採取した精液をすべて回収してポストに入れるだけですので、すごく簡単です。

 

しかし欠点があります。

それは、精子は射出からの時間や温度の感受性が高いため、郵送することでそれらの影響を受けるため、運動率の検出はできません

運動率は精液検査をするうえで非常に大切なパラメーターですので、それがわからないのは不妊原因を探る上では痛手です。

そのため、前述したスマートフォンの精子観察キットとの併用をおすすめします。

この事を理解した上で、興味のある方は実施してください。

 

・プレグナクト

OESというところが行っている郵送精子検査キットです。

郵送することで精液量、精子濃度、総精子数、正常形態率を知ることができます。

写真付きと写真なしの2商品があるようです。

メリット

・簡単に精液量、精子濃度、総精子数、正常形態率がわかる

・メールで届くのでプライバシーが守られる

・3日程度で結果が届く

デメリット

・運動率はわからない

・受付が平日のみなので月曜〜木曜に郵送する必要がある

・正常形態の定義がわからない

・プレグナト以外の郵送検査サービス

またプレグナクト以外でもクール便で郵送・精子の動画を送ることで運動率も解析してくれるなど、さらにオプションが付く業者などもあるようです。

 

しかし、これらはクール便での郵送、Webでの申し込みやオンライン診療など手軽というところからはかけ離れていますので、今回は省かせてもらいますが、気になる人は調べてみてください。

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4.まとめ

・スマートフォンの精子観察キットや精液の郵送検査サービスによって自宅で精子の有無を調べることができる

・あくまでも簡易検査ツールですので、詳細は病院で検査を受けましょう

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